極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

海老沢泰久

キャンプ期間中でニュースとか遮断されているときに(8月13日)、海老沢泰久が亡くなっていたことを今日知った。いやーちょっとショックだなぁ。あのストイックな、それでいて熱っぽい文章が好きだったんだよなあ。
59才って若いよ。
以下もうどれもお勧めなんだけど、特にお勧めな本。

美味礼讃 (文春文庫)

美味礼讃 (文春文庫)

傑作揃いの著作の中でも、お勧めして外れたことが無い、読み出したら止まらない本。辻静雄の半生記なんだけど、料理を追求する男の話なのに、どこか痛快な感じがするんだよなあ。大傑作だと思う。
ちなみにこれ、本屋じゃなかなか見あたらないから、もし欲しいなら古本屋とかで入手することになるかも知れませんが、そんときゃ文庫版がおすすめですね。その後みたいなものが書かれているので。
F1地上の夢 (朝日文芸文庫)

F1地上の夢 (朝日文芸文庫)

ホンダは結局(今のところ)桜井淑敏が作り上げたチームにピケマンセルからセナプロが居た頃が最強だったということなのか。その頃のF1の、熱い夢の群像劇。これも傑作。
追記っぽいものがあるのでこれも文庫版がおすすめだなあ。
中嶋悟のことを描いた続編?(F1走る魂)もある。
監督 (文春文庫)

監督 (文春文庫)

その昔w、広岡野球ってのがあったんだけど、管理野球なんて言われてたよね。何となく息苦しいイメージというか、サラリーマンっぽいイメージで語られていた「広岡野球」は、実は野村野球や森野球がそうであるように真摯にしっかり野球することだった、という話。お荷物球団が野球のおもしろさに目覚めていくところがわくわくします。これも傑作ですね。
井上陽水の本、岡本綾子の本、堀内恒夫の本もおもしろかった。いやー惜しい作家を亡くしたよ。手元にある未読の大作「青い空」を読むのが惜しくなってきたなあ。もう新作って、これしか無いんだもんなあ。