極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

プレゼンテーションの二大流派

以前から、プレゼンテーションの作り方にはどうやら二大潮流があるらしいと思ってます。パワーポイントの資料に整合性を持たせながら「資料」として作り込むアプローチと、パワーポイントの素材はあくまでプレゼンテーション行為を「演出」し「サポートする」ツールとして使うアプローチですね。
「資料」として作り込みたい学派(笑)は、基本的に一枚のスライドに含まれる情報の量が多く、きっちりとフォーマットを守って作る感じですね。図や表、グラフなどもちゃんとレイアウトされていて、字の大きさを変えるとかはむしろやりたくない方で、揃えることが重要だったりする。
必要な情報はほぼすべて書き込まれているので、特にメモ書きとかで書き足さなくても読めばわかるようになっていて復習には都合が良いとされています。
反面、資料だけあればプレゼン要らないじゃん、となりがちだし、字が細かくて会場のレイアウトなどによっては印刷された資料を手元で読むしかなくなることがあったりしますね。
一方、プレゼンテーションをサポートするツールとしてスライドを利用する学派は、字の大きさも見やすさ重視だったり、動きを入れるなどむしろ飽きさせない、注目させる(=手元の資料を見させたくない)ことに注力しますね。むしろ主役は話者と、その場でする話なので、スライドに書いていないことを喋ることが目的になったりします。
この学派の場合はライブ感は出るし、インパクトもあると思うんですが、資料の作り方を誤るとまじめな方はメモに気を取られて結局手元に視線を落としてしまうことになりますね。
経験から言えば両学派は相容れないことが多いので、共同で資料を作ったり、貸したり借りたりのときはどっちの学派かを確かめてからの方が良いと思いますよ。