TIPちゃんのエントリ(http://d.hatena.ne.jp/sen-u/20111018/p1)で見たけど、そういや身近なところで詐欺に遭遇した事例があったのを思い出しましたよ。紹介していいですよ、と許可をいただいたので紹介します。
まず英文メールが届き「今スペインにいること、強盗に会い、怪我はしなかったが財布とその中のクレジットカードを取られたこと、現金がなくて困っているので、お金を貸してほしいこと、周りに言わないでほしいこと」が書かれていたそうです。知人だったので自宅に電話してみたけれども誰も出ず、メールに返信してみたら「2500ユーロほど送ってほしいこと、ウェスタンユニオンを使うとインターネットで送金できるので、スペインあてに送ってほしい」というレスが来たそうです。インターネットでの送金は手元では環境が整っていなかったためにさらに問い合わせてみると「日本にあるウェスタンユニオンを扱ってる窓口(これはインターネットですぐわかりました)でできる」という返事が来たそうです。
ここまで二往復半ですね。
そうこうしているうちに自宅に電話が繋がって本人が出てきたそうです(笑)。
自宅パソコンに侵入されて、メールアドレスを盗まれた(「不注意で」といっていましたが、その詳細は不明)、何人かから問い合わせの電話があった、との話でした。メールはすべて英文でしたが、何年もアメリカの大学で教えていた人なので、ホテルで貸してもらえるパソコンに日本語が入っていなかったんだろう、などと好意的に解釈していたのも、おかしな話でした。
だから電話してつながったとき、相手が本人とは最初思わず、息子さんかな、などと思いながら話していたのですが、すぐに本人だとわかり、驚きました。
あるんですね。身近にも事例が。しかし相手も三通もメール出してくるとか、人間が相手しているんでしょうね。けっこう手間と時間かかるよなあ。まあテンプレとかあるのでしょうけど。
あとやはり、どこで「怪しい」と気づけるか、人間は大体、相手が知り合いだと信じてると多少おかしいことがあっても都合や理由を自分で補完しちゃいますからね。違和感を自分で否定しちゃうというか。声がおかしくても風邪じゃないかって思う感じ。だからいったんそのサイクルに入って改めて気づく、というのは難しいことですが、それでもやはり、「本人」が通信してきた手段以外で、あるいは別ルートで本人に確認を取る、というのが王道であるとは言えそうです。