極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

ハニーネットプロジェクト

書影

今日が発売日っすね。
といっても、各地の書店に並び始めるのはぼちぼちなのかなあ。
書店でこの本を見るのがある意味楽しみだなあ(デカいからレイアウト泣かせなところあるので)。
収録されなかったまえがきを載せてみようっと(没ネタシリーズ)。


ひょんなことから進行中のこの仕事に噛ませていただいて(ブログつながり)、昨秋原書をざざっと読んで以来放りっぱなしだったのを今回隅から隅まで読み込んだわけですが、いやもうこの本はおもしろい、これに尽きます。
こんな前書きは後に回して、とにかく目次を開いてみてください。


(目次をぱらぱらっとめくるのを待っている)


どうですか?目次を見た感じは?どこを取り出してもおもしろいそうじゃありませんか?
堅苦しく、さあて新しい技術知見とか勉強するかー、と構える必要はありません。何なら実録お客さんが来ましたシリーズ(17章〜20章)あたりから読み始めてもいいです。なるほどこうやって追いかけて観察してログを見て調べるのか、ということがリアルにおわかりいただけるはずです。
もちろん技術的知見を深める目的にも応えられます。何と言っても著者の豪華ラインナップがまず信じられませんよ。メインのハニーポット、ハニーネットの話はもちろん、フォレンジックスの分野や、リバースエンジニアリングの分野にしても、各分野の掛け値なしの第一人者が執筆しています。もともとハニーポット、ハニーネットとその周辺というのは、ネットワーク技術、セキュリティ技術や知見の総合力が問われる分野ですが、本書はもちろんその総合力をアップする手助けになるでしょう。それどころか、侵入解析事例を読み込めば経験値も付いちゃいます:-)。
全部理解できなくても、とにかくどこかをとっかかりに斜め読みするだけで、明日から職場や学校で知ったかぶり威力を見せつける(!)ことができるでしょう。
とにかくこの本を楽しんでください。楽しめる要素はたくさん詰まってますし、下手すると(笑)勉強にもなっちゃうというお得な本です。あなたもこの本を読んだらきっと、自宅にハニーポットを仕掛けたくなるでしょう。そしてお客さんが来るのを今か今かと待ちながら・・・ん?なんかおかしいですね?
本当はお客さんが来ない方が良いんですけどね。


2005年4月
園田道夫