極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

暗黒面に堕ちたプログラマ

もちろんセキュリティってのは、最大の的は内部の人だったりするんですが、実は外敵の侵入にきっちりしっかり対応していれば内部の人、例えばここで示唆されているベテランプログラマ、マスターであろうともその目を逃れることは難しい、とは思いますね。
例えば、ここで示されているようにシステム自体が正当な記録を出力できないように仕込まれてしまったとしても、周囲がハニーネットであれば異常を捕捉できるかも知れないし、別なサーバー、別な管理体系のもとに記録を残すことができるわけですからねえ*1
そこまでの仕掛けをごまかすためには、ネットワーク管理者とかも抱き込む必要がありますよね>暗黒プログラマ
ということは逆に言えば、暗黒プログラマと暗黒管理者が組んだら理論上最強になるわけですが(爆笑)、そんなサービスの中核人物が二人とも暗黒=会社に何らかの強い不満を抱いている状況なんてーのは、その状況を招いてしまった会社の自業自得であると思えますね(苦笑)。そんな状況になる前に、少なくともプログラマネットワーク管理者、どちらかの現場の社員くらいは最低限正当に扱うべきでしょうねえ。
っていうか現在、現場では逆に、システム管理者とかの方が疑われたりするケースも多かったりするみたいですしね。コンピュータを自在に操ってわけのわかんないこと、魔法じみたことをやってる人々に対して漠然と不安感を持っている経営者多いみたいだし。そういう面でも理不尽な扱いになってしまってたりするわけですが、あらぬ疑いをかけられる管理者としてはまさしくやってられねーという感じですよね。薄い給料に文句も言わず働いてるのにこれかよ、みたいな。
もっと言えば管理者にしろプログラマにしろ、暗黒面に堕ちていないことを論理立てて証明(これも微妙ですけどね)できるように心がけていないとならないのか、という論点もあったりして。セキュリティがそういう猜疑に満ちた幸せな組織を招きつつあるということですかねえ(苦笑)。

*1:もっともこの最初の異常検知、というところが難しかったりするのですが