極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

マックオンリー環境

産経ニュース
これは評価っていうか、考察難しいなあ。
確かにMacOSは安全だよね。今のところは。ウイルスが圧倒的に少ないというのがまず大きいし、P2Pファイル共有も不可能ではないけどWindows上よりはハードルが高い。ネトランとかのダウソ系書籍でもMacOS関連の情報はあまり出ていないみたいだしねえ。普通の人にとって十分にハードルが高ければ、それはやはりかなりリスクが少ない、と言えると思うなあ。同じようにスパイウエアとかそういうものも少ないので、比較論で言えば安全だよね。っていうか、家で仕事をしなきゃならなくなったとしても、持ち帰るPCがMacOSなら自然に隔離してるのと同じだもんね。これは大きいっすよ。
でもあくまで、今のところは、ってことなんですよね。
なんたって同じIntelに載っちゃったので、今後は共通で動くモジュールとか出てこないとも限らないし、バッファオーバーフロー的な仕掛けも共通化できる部分多そうだし、ひとつかふたつそこらあたりでブレイクスルーがあれば、急速に危険が高まってくることも考えられるんだよなあ。そうやってヤバくなる前にMacOSってことで安心せずに、どのプラットフォームでも行うべき対策をしっかりやっているか、そういう雰囲気を作れているか、ってのがポイントになるかなあ。
さらに言えば、今のWindowsOS系列とほとんど変わらないような汚染状況になってしまったとき、Appleが今のマイクロソフトくらいセキュリティでがんばれるか、というのも見えないですよね。もしAppleじゃダメか?とかいう話になったとしたら、またすべてのマシンを戻すのか?それとも大口顧客としてなにがしかのプレッシャー>Appleをかける手段などを模索、具体化しながら使い続けていく覚悟なのか?
プラットフォームを思い切ってごっそり移行しちゃうってのは、セキュリティ戦略としちゃーそういうことまで考えておきたいところだよね。少なくともそのあたりまでは考えて判断してんのかな(笑)?