極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

反省その4

昨日の日記を読み返してみると、やはりパーティーでおちゃけ飲んで酔っぱらっているベースなので検討が甘いっすね(苦笑)。
今回は、昨年度とちょっと違うアプローチで、材料の提示だけをして料理は任せる、という形にしました。今回のアンケートのプロファイルを読むと、どうやらそこがフィットしなかったという感じがしてます。昨年度はどちらかと言えば、この材料はこういう場面やこういう環境でこう使います、ということまで説明してました。その上さらにウンチク系情報、違うツールのバリエーションなども話していたため、結局ツールの説明に終始してしまうような印象がぬぐえませんでした。もちろん場面や環境の説明のときに、全体の流れとその場面の関係などを話してはいた(つもりな)んですが、受講者の方の印象に残らなければ効果としてはいまいちだったと言わざるを得ません。
その点を反省して、今回からはテンプレとしては最小限にして、喋る分量も少なく抑えてしっかり刻みつけて頂こうと思ったんですよねー。
アンケートの表面的な結果だけを見ると、6割から7割くらいの方はまあまあ満足、ということなので、このやり方が必ずしも間違っているとは思えませんが、7割から8割、9割に上げていくためにはまだまだ工夫が必要である、とは言えそうです。
ただ、だいたいにおいて満足していただいた、とアンケートに書かれていた方の中には、「既知のものが多く、もっと新しい情報か深掘りして欲しかった」というコメントもありました。確かにおっしゃるとおり。新しい知見などは喋りを抑えたことでほとんど触れていませんし(このあたりは初心者問題も関わりがあるかも知れませんが)、どちらかと言えばさまざまな技術・手法の基礎とちょっとした応用を述べるにとどまっています。
そういうところはもっと改良しなければならないですね。しかし、どのように改良すべきか、と言うとこれまた難しく(笑)、演習をすべて放りっぱなしに近い形にするのではなく、時間制限で都度正解を示しながら進める形にしていく、というようなことで効率化を図ったりしないとかなあ、って考えてますが、そのバランスをどこで取るかで悩んでます。
全体の理解度の話ですが、半分の方の理解度がいまいちだった、ということは*1、結局今回の講義では、やはり想定受講者のプロファイル設定を間違った、ということなのかなあ、っていうふうにも考えています。昨日の日記ではWin2K+IISの攻略がサービス問題だ、と書きましたが、それはたぶん間違いですね。いや、あちきが想定していた方々にとってはサービス問題なのでしょうけど、そもそも攻略のシナリオなんてものにゃ触れたこともねーよ、という方にとっては全然サービス問題ではないわけですからねえ。それと意識して脆弱性情報などに着目されていた方などは、それでも対応できるかも知れませんが、会社の命令などでいきなり行ってこいとか言われた方や、これからはセキュリティスキルも必要だろう、ということで参加された方にとってはハードルが高すぎるような気もします。結局このあたりでも「高度」というキーワードの影響から抜け切れていないっちゅーわけですね。
さらに言えば、幕張ポリテクセンターの情報セキュリティ関連の講座って技術系ではあちきのヤツ、伊原先生のヤツくらい?*2てことはですよ、求めるレベルやニーズはものずごく多様であって(笑)、基本から応用、ベースから「高度」なものまで、何でもかんでも求められてしまう可能性がある、ということでもあるんですよね。おそらくは。
そういうニーズにすべて応えるというのは、まあ無理ですねヽ(´ー`)ノ
なんかここらへんに、すべてではないにしろ「やや希望とは違っていた」というところの原因が潜んでいそうな気もします。「基本」と「中級以上」というふうに分けて作るのも解決策の一つでしょうけどねえ。

*1:逆に言えば残り半分の方はまあまあ理解して頂けた、ということでもあるんですが

*2:だったっけ(笑)