極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

リテラシー

企業という限定的な生活圏ではなく、もっと広い範囲でのリテラシーということが最近言われていることが多くなってる気がします。だけど一般的なリテラシーって、ちゃんと導入していれば半自動化されつつあるウイルス対策とかWindowsUpdateとかそういうのではなく*1、結局のところ「詐欺にひっかかる瞬間」へのセンサーを自分にインプリメントできるかどうかってところになるんじゃないかなあ。
しかし、あまりセンサーの感度が上がってしまうとまずいこともあります(笑)。
オレオレ詐欺リアル体験を経てセンサー感度がかなりアップしたウチの母親が、先日日中に電話を受けましてん。出ると女性の声で「日経ほにゃほにゃですが……」と言い出すので、『あーまたかかってきた勧誘だ。なんかオレオレ詐欺あたりから金融商品系勧誘(日経から連想したらしい)増えてるなぁ』と反射的に判断した母親は「けっこうです」とはっきり発音していきなり電話を切りました。すると間髪を入れずすぐに再コール。また出ると「日経ほにゃほにゃですが……」と同じ声。母親は『あぁ、しつこいタイプかなこれ』と半ば辟易しながら元気よく「けっこうです」と答えて切ろうとしたら、相手の女性は必死に「みちおさんいらっしゃいますか!ご講演の件で!!」と言いつのったんだそうです(笑)。そこでようやくフォールス・ポジティブに気づいた(笑)母親は、在宅して仕事中だったあちきのところに慌てて電話を繋ぎました。
実はそのとき、明日の講演のネタ修正のことで、事務局さんとメールでやり取りしていたところだったんですよね。印刷の締め切りまで時間が無くてやむを得ず電話かけてきたわけですが、センサーによって誤検出されてしまったというわけです(笑)。
ここんとこ固定電話っぽく装って詐欺や勧誘してくるケースが多いので、単純に番号フィルタリングでははじけない例が増えてるんですよね。そういうこともあって、よりセンサーが感度をアップさせてたわけなんですが、あとで恐縮しながらも大笑いでしたとさw。

*1:もちろん、それすらちゃんと実現・導入されていない事例がけっこう多いことは知ってますけどね(苦笑)