極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

九州ルビー会議

九州産業大学にてルビーの会議中(http://regional.rubykaigi.org/kyushu01)。昨夜のもみじ深酒が効いて、いったん朝ちゃんと起きたんだけど意図して二度寝。結果出遅れて午後から参加しますた。
(1)セッションB2「九州工業大学自己評価システムの事例紹介」(株)ハウインターナショナルの迎義規さん
学修自己評価システムの話ナウ。Ruby on Railsでこしらえた自己評価システムで、学習教育目標に対する達成度を見せたり、教員による面談にデータとしても使用できる。シラバスの相関性をきっちり構築していく必要がありそう。おもしろいなー。ウチの大学にも欲しいなー。
(2)セッションB3「Ruby on Railsを用いた教員データベース」九州大学 大学情報評価室の森雅生さん
九大の教員データベース(これもRails)も興味深い。教育機関の自己点検ってとてつもなく大変なんだけど、基礎情報の収集をシステム化していろいろな意味で負荷を軽減することにしたらしい。
評価軸は教育、研究、社会貢献、管理運営、競争的資金の5分類で、64項目があるらしい。開発者が大学の事情を良く知っていたそうで、システム構築ではそのあたりがすごく役立ったらしい。顧客側(九大の担当者)のプレゼンでそういう評価ってことは、かなり幸せな開発だったんだろうなあ。ゆるいXPというのが良い感じ。
(3)セッションB4「Rails+Ext+AIRオープンソース9Arrowsのご紹介」9Arrows,LLCの佐々木勉さん
オープンソースのタスク管理システム9Arrowsの紹介。WBSというやることリスト。Ruby Business Commonsというコミュニティの話もおもしろい→http://9arrows.com/
タスク管理に使えるの、ちょうど探してるんだよなあ。
(4)セッションB5「Rubyの開発入門、開発環境紹介」正晃テック(株)の桜井雅史さん
ネットビーンズがお勧め。たのしいRuby第二版いいよ。Rubyist Magazine出張版Ruby on Windows、正しいRubyコードの書き方講座もお勧め。漠然と*unixなんかなーって思っていたんだけど、Windowsがいいのか>Ruby開発。そういえばそんな話を前に聞いたなあ。まつもとさんのお話だったかな。
(5)セッションC1「自分の好きなことを事業にする」クックパッド(株)の佐野陽光さん
524万人の共感。料理が楽しくなった良いね。ものすごい数のレシピ。30代女性の4人に一人が晩ご飯を決めている。今こそ起業のチャンス。しかも九州Ruby使いというのはそれだけでチャンスだそうだ。いいビジネスには「情熱」「世界No.1」「儲かる仕組み」という三要素が必要。東京は「儲かる仕組み」から入りすぎでコスト高すぎ。九州は「情熱」からアプローチする起業が可能だ!Ruby型は世界No.1も近い。もうけなくても生きていける。農家の作業場の二階から始めたクックパッド
SFCの人なんだ。へー。大学出ていきなり起業したんだそうで。大学、学生こそがすごい人材の供給源。そこといかに近く居られるか、というのが鍵。
どうやったらアクセス数を稼げるのか、ユーザーを増やせるのか?という問いに、「来てくれた人の顧客満足度を徹底して上げること」に集中してきただけ、というシンプルなお答えでした。満足度は定量的に見ている数値がいくつかある=例えば、レシピを印刷したかどうか。ユーザーに会ってサービスを使ってもらうことを定点的に繰り返す。
このプレゼンこそまさに情熱、って思った(笑)。すばらしいな。
(6)セッションC2「Interaohony 3G Video Platform:A proposal for rich multimedia contents in Indonesia」(株)マルテックの林維毅さん
インドネシアでばり使われている芸能人などのビデオ日記コンテンツの配信システムがRubyだって。携帯もあり。すげえなあ。まあでもトラフィックという意味では重いのかも知れないけど、システムとしてはそれほど重たくないのかも。


・・・そろそろ力尽きてきたw。メモとるのも楽じゃないな。

(7)セッションC3「OpenIDプロバイダー始めました」電子認証局市民ネットワーク福岡の田代勝也さん。
OpenIDは正直どんなもんか素性が見極められていないんだけど、Rubyでやってるところがまたおもしろそうだったなあ。
(8)セッションC4「Rubyによる簡単なスクリプト作成の紹介」ASPインターネット(株)の山田毅さん
ぎょうさんあるサーバーのドットファイルの同期スクリプトrsyncを呼び出して、環境ファイルをコピーする仕組み。Nagiosプラグイン自作。プラグインの終了ステータスは4つ。これを返すスクリプトを作るだけなのでとても簡単。
(9)セッションC5「ゲノム解析とグルー言語Ruby長崎大学大学院医歯薬学総合研究科人類遺伝学の三嶋博之さん
バイオルビーBioRubyっていうライブラリがあるんだって。DNAチップ、シークエンサーの飛躍的な性能向上。全ゲノム解析を数分とかの時代なんだなあ。
迷わずTest:UnitかRspecテスト駆動開発いいよ。ひとりアジャイル開発w。なるほどそうなのかーって思った。
(10)セッションC6「大学でRubyは使われているのか」九州大学大学院の兼清裕平さん
Rubyを知っている学生94%。でも使っている学生3%。ぶっちゃけ一人だってw。Rubyなサイトは他に価格.com楽天とかもあるらしい。へー知らなかったなー。
九大では学生用のPCの大半にMacを導入する予定だそうで。へー。けっこう思い切ったことするなあw。