極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

バルセロナ 2-0 マンチェスター・ユナイテッド

チェルシーバルサ対策を見ていたはずなのに、あえて同じ方法は取らないで来たマンチェスターは、もしかしたら自分の守備に対しちょっと自信過剰だったのかも知れないなあ。あるいは、最初からフルパワーで攻め込めば、そしてそこで先制できれば主導権を握れる、と思ったのかも。そういう意味では最初の猛攻をしのげたのがバルサにとっては大きかったのかなあ。
チェルシーは最終ラインとその前、中央寄りを人大杉にして引っかけて、あとはドログバにロングボールドーン、という戦略だったと思うんだけど、ユナイテッドはもっとオープンだったから、落ち着いたらバルサの鬼パスが回り始めた。ワサーでも書いたけど、ウイイレの熟練プレイのような速さとタイミングでのパス回しに、ユナイテッドは追いかけることすらままならない。数年前のポルトガルのサッカーをさらに高速化したようなバルサのパスワークは、それだけをとれば世界最高峰だし。
回すとバルサのペースになっちゃうよね。
で、エトーの先制点だけど、まあ「らしい」というかあのタイミング、猶予時間の中であれだけ強力なシュートを打てるってのはすさまじい身体能力だよなあ。ある程度フリーでやらせてしまうと、組織的にスーパーソリッドな守備を行ったとしても個人技で1点はやられる覚悟必要だよね。
やられてしまっても取り返す自信があったんだろうか。確かに得点力高いけど、そういう意味ではバルサはよく守ったとも言えるのかな。
1点くらいは事故で入ることもあるし、その後スリリングな展開が続いたわけだけど、結局バルサは守りきってしまった。というよりも鬼パスワークでボディーブローを打ち続けて、何より精神的に疲弊させてしまった、という気がする。0-1なのにあれだけ焦れているロナウドを見ていると、「奪い取れない」という心理的な「攻撃」が効いていたんだろうなあ。
まあでも正直プレミアの成金主義にちょっと辟易してたこともあるし、サッカーのためには高精度パスを武器にするバルサが勝ったことは良かったと思うなあ。
おめでとうバルサ*1

*1:表彰式のあと、バルサの歌ロックバージョンがかかってたなあ