極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

あの事件から何を学ぶべきだったのか

まとめよう、あつまろう - Togetter
まとめよう、あつまろう - Togetter
こんなことがあったんですな。
事件を起こした側の苛立ちもわかる。けれどわたしは、以前あった同様のあの事件のとき、当事者が逮捕されてしまったことで残念ながらその後のさまざまな活動が萎縮してしまったことも見てきた。だから、わたし自身の問題としてあの事件から得た教訓を伝え切れていなかったことを悔やむ。
この人がシステムを止める以外に手立てを持たなかったことも業界全体の問題であるように思う。技術やノウハウがあれば、止めなくても監視するとか、防御するとかいう手段を提案することができたと思うし、それをやらずにいきなり停止ってところまで暴走しちゃったってことは、おそらくペネトレーションテストしか知らないってことなんだろう。そういう人しか育ててこれなかった業界、会社、そういうものの問題なんだろなあ。
まあ、この人の場合修正はしているらしいから、ソースを書いたりはできるのかな。しかし、だとしたらなおさら、いきなり止めるという暴挙に行った論理がわからない。ソースを書いたり修正したりできるなら、頼むからわたしにそれを無償ででもやらせてくれ、と言うネゴをすれば良かったのに。逆に言えば、脆弱性を発見し、そのヤバさを理解しているこの人が偽計業務妨害で逮捕とかなってしまったら、そして誰かがリスタートさせてしまったとしたら、そのシステムが安全になる可能性をひとつつぶしたってことじゃないか。