極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

日本 3-1 スウェーデン

チームの三点目で川澄の二点目のとき、相手キーパーが弾いたボールが川澄の足下におさまった瞬間、それを見ていた日本の全てのサッカー好きが「打て!」って思ったんじゃないかなあ(笑)。ふわっとゴールに入ったあの、予定調和のように美しい軌道がまたしても眼福でした。
それにしても、物理的に圧迫感がある相手から激しく寄せられても正確に高速パスの軌跡を紡いでいくなでしこジャパンは、まさにバルセロナのようでしたなあ。

決勝で最大の強敵アメリカと相まみえることになりましたが、サッカー好きとしては「快勝した後ほど苦戦になりやすい」とかのサッカー知を根拠wとして心配しちゃったりもするわけです。
ここまでなでしこはイングランド→ドイツ→スウェーデンと対戦してきていますが、なでしこ以前のパワーとスピードの系譜でだんだん強いボスが出てくる感じで(笑)、最後アメリカ来てまさにラスボスキターなわけですがw、同じ系譜でだんだん内容が良くなってきているという好材料がある一方で、これまでのチームとは決定力が違う、というところもあります。また、なんと言っても決勝だし、スウェーデンとの試合を見たアメリカはこれまでのチームよりもさらに身も蓋もなく放り込んで来るだろうし、そうなるとこれまで以上に前線からの守備が重要になってくるでしょうね。
バルサに対峙してきたチームで成功した(成功しかけた)のは、中盤省略の放り込み、トップの決定力を活かす、最終ラインの手前でメッシ番(というか、そのエリアの番人)を置く、という戦法を採用してきたチームだと思うんだけど、まさに放り込み+トップの決定力という意味では最も手強いチームですからねえ。
てことはまあ、アメリカがボール取りに来てくれたら勝つ確率は上がりそうかなw。そういう意味では、アメリカ遠征でわざと調子を落として対戦したというのは、実はものすごく意味があることになるのかも知れないですねえ。あのときのイメージで、ボールを取りに来てもらえれば。
取りに来ないで最終ライン付近を固める戦法で来たら、なぜしこは攻撃で苦戦しそうですかねえ。しかし、われわれには攻守両面ですばらしいプレイを見せ続ける澤が居る。メッシより切れ味では劣るかも知れないけど、小野伸二並にワンタッチですばらしいパスも出せれば得点感覚も高いしマケレレ並に守れるし今野並みに狩れるし、女子サッカーは詳しくないけれどワールドカップを見ている限り現在世界最高の選手じゃないかなって思えますよ。まわりが彼女を活かし、彼女に活かされれば、必ずやアメリカから点をもぎ取ってくれるでしょう。