極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

あなたに不利な証拠として

合間合間でようやく読んだ。月並みだけどおもしろかった。っていうか重い感じだったなあ。徹底的にリアルで。
そうそのリアルさが良いのかなあ。ミステリなところに出てくる警官ってそもそも書き割り的だったりするし、警察小説というのも、組織人としてのリアルさはあっても、個人のリアルさまで描けているものはそうそう無いと思うんだよね。だけどこの本に描かれているのは、個人としてのリアルさがメインというか、むしろそれだけに近い(笑)。そこに事件としての不可解さや謎が重層的に絡むと、これはもう傑作だと思うんだけど、「傷痕」という一篇がまさにそうだったなあ。他もおもしろいけどね。
久しぶりに感想書いてみたくなったので(そんなもの書いてる暇があったら云々とはいろいろ言われそうだけどw)エントリ起こしてみました。