本を「勝手に」デジタル化してきたGoogleとアメリカ大手出版社5社との間で争われていた訴訟で和解が成立する見込みになったそうで、ベルヌ条約+クラスアクション認定という性質から、日本の著者や出版社にもアメリカでの訴訟の影響があるかもしれない、というお手紙が日経BPさんから来ました。和解内容は、
- 勝手にデジタル化した本一作品あたり60ドルを請求に応じて払うよ
- Googleが書籍データを利用した商業的サービスを行った場合、その利益の63%を権利者に分配するよ
- 個別書籍の権利者の求めに応じ、データを削除したり本文表示利用を停止するよ
- 利益徴収と著作権者に分配するための組織を設立し、維持するために3450万ドル出すよ
ってなことになってて、和解に応じないとコンテンツを削除請求できないんじゃないの?という懸念があるので、和解に参加し、コンテンツを削除請求するよ、というスタンスで行くそうです。
ってかこういう形で影響って来るんだなあ。勉強になるわ。
んで、
http://www.googlebooksettlement.com/
にアクセスしてアカウント作って書籍検索してみたら、園田道夫を探す限りでは7冊スキャン→デジタル化されてるみたい。日経BPさんの書籍はそのうち1冊なんだけど、他の出版社さんはどういうスタンスなのかなあ?場合によっては自分で申し立てしなきゃならんのか?ってか申し立てを行った人の正当性はどうやって確認するんだろ?
書名とかで探し始めるともっと出てきた(笑)。いやー実態把握すんの大変だなあこりゃ。それぞれにローマ字やカタカナひらがな表記で探さなければならないらしいしな。
しかしアレだよな。Googleってほんと迷惑なことサラっとやっちゃうよな(笑)。既成概念にとらわれないってことでもあるんだろうけどね。とりあえずやっちゃって、何か言われたら金で解決するぜ、みたいな感じ(笑)?
そうそう、これ和解に参加するかどうかを決める期限って2009年5月5日なんだよね。ゴールデンウィーク前のこの時期にお知らせが来ていないってことは、他の出版社は単に気づいていないか、問題意識を持っていないかなんだろかな。