極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

ウォーク・ラリーinカイザースラウテルン

歩け、歩け

いやあもう大変ですた>最初の試合。何が大変ってとにかく、座席にたどり着くのがねw。
試合開始は15時、試合会場へはパリから入ったんだけど、朝5時半に出立したのが奏功して12時には駐車場に居たわけですよ。実はこのときまでにチケットは手元になくて(!)、といって中国の会社を信用してたわけではなくてw、ユーロチームっていうところに頼んでいたわけなんですよ。ところがここがなんとかかんとか言い訳しながらなかなかチケットを送って寄越さない。では怪しいのか?というと、どうやら日本戦以外は順調に送ってきていたみたいなので、察するところ日本戦のチケットだけが調達かなり厳しかったらしいですね。
まあだから、入手できないてことは無いかなあなんて思っていたんだけど(実際、うろうろしてると日本人の方が協会チケットをごにょごにょします、というのにも出会いましたしね)、いざそこから入手するまでがまず一苦労でした。
とりあえず駅に行ってみようということで、同じツアーで試合後駅から列車移動される方々と一緒に駅を目指すことにしたんです。で、パリからここまでベンツのマイクロバスを運転してきた三カ国語ぺらぺらのおやじに聞いてみると、「ここからまっすぐこの道を行けば交差点に出る。そこで左に行けばスタジアム、右に行けば駅になる」なんて言ってるからそれを信じて右に行ってみるとどうも違う雰囲気(苦笑)。駅のえの字も見当たらないんですなこれがまた。
仕方なくたまたまランチタイムで店を閉じて出かけようとしていた商店の女性に「駅探しているんですが、どこですか?」と聞いてみると、「右に行けば駅」ではなく、その交差点で直進するのが正解だったのです。運ちゃん超いいかげん(苦笑)。
で、また戻って延々歩いて(その女性は確かに「ここからだとちょっと歩きますよ。10分はゆうに歩くかな」なんて言ってたんですね)ようやく駅にたどり着いたわけです。ここらでもうすでに汗だく。
で、その運ちゃんにユーロチームが送って寄越した住所はどこらへん?って地図と付き合わせて聞いてみたところでは、「この住所は隣の駅かも知れないな」なんて言うわけですよ。ぇー、それって電車に乗れってことですか?時間かかっちゃうじゃないすかー。イザとなればタクシー使うかなあ。なんて思っていたわけですが、駅のミスリードの件もあったし、そんな遠くにあるなんてちょっとおかしーなとか思ったので、日本語話せる人がボランティアで案内していたので聞いてみたわけです。「チケットのピックアップですか?それならここです」って地図で示してくれたのは、駅の裏っかわちょっと歩いたところだったんですね。ってどこが隣の駅じゃヴォケ!って感じ(苦笑)。
急ぎそのピックアップポイントに行くと、アルファベット順に受付ていて、あっという間に順番が来ました。これはラッキーなのか?とか思いながらも「しかし、ここのどこがトルコ料理のレストランなのかなあ?とか思ってもいたわけですよ。いえね、そのユーロチームってのが送って寄越したのは「トルコ料理の店でピックアップしてね」ってことだったので。ずいぶんデカイトルコ料理屋やなあ、なんてちょっと首をかしげつつ、受付のお姉さんが「あれー、無いですねー」的オーラを見せはじめたので、違うじゃん!と思い至ったわけですね(笑)。
で、そのお姉ちゃんと、それを見ていたお兄ちゃんが、その住所の本当の場所を教えてくれたんですが、また駅に戻ってさらにその先だったわけですこれがまた。うほほー。そこまでまた歩きかよ歩きだよなそりゃそうか。ってかそこらじゅうに人があふれかえっていてタクシーとか使えるような状態じゃないしなあ。
でまた延々歩いたんですよ。ってか、お兄ちゃんがくれた地図ってのがまた微妙にいい加減で(笑)、その前に駅でもらった地図と照らし合わせてようやく場所の認識ができたんですけどね。行ってみるとほんとにトルコ料理屋、しかも薄暗くて怪しいすよここは何の取引場ですかみたいな。
あちきの直前にオーストラリアのユニ着たドイツの人たちが入っていって、奥のテーブルで受け付けていたきれいなお姉さんからサックリチケットをもらってその手にキスとかしてる。あははー、裏取引じゃんこれって(爆笑)。おめーらカネ払ってねえだろヽ(´ー`)ノ何ノーチェックで受け取ってるんだよー。その横で日本人がサインしたりパスポート見せたりしてんのにねえ。やぱ結局コネですかねコネ。
ピックアップそのものはあちきの場合サックリできました。でも確か、全部カテゴリー2っていうチケットだったと思うんだけど、あれ?どうみても三枚ともカテゴリー1の席でした。本当にありがとうございました(笑)。*1
そんなわけで、そこからまたスタジアムを目指すことになったんですよ。ここまででようやくウォークラリー前半終了(何)。

*1:あとで確かめてみたら実はカテゴリー1の席で正解だったのでしたw。なぜそう思ったか、その話はまたそのうち

ウォーク・ラリーinカイザースラウテルン(後編)


チケットをゲットして急いでいたわけですが、なんかですねさすがに人もちらほら少なくなってきていて、てことはもうすぐ始まるんじゃんってなことでさらに急ぐわけですね。
ところが、スタジアムでどこに入ればいいのかがよくわからないんですねこれがまた。敵同士が一緒にならないようにとか、いろんな思惑があってチケットは赤青緑黄の四つのブロックに分けられていて、それぞれの入り口でしか入れないんですが、あちきの目指す赤い入り口がとにかく見つからないんですよね。駅から線路をくぐると、右が黄と緑、左が青って書いてあるんだけど、赤は見当たらない。見た感じ赤は正面ぽいんだけどね。
とりあえずちょっと歩いてみないと情報が無いし、案内の人も見当たらないし、右に行ってみますか、とか言いつつ歩き出してみたらどうも違うっぽい。黄色い入り口が見えたところまでけっこう歩いたんだけど、結局そこでも「そこ戻って行って下さい」って言われて戻りました。
すると赤はこちらっていう標識が途中までは見えていたんだけど、そのうちに消えてしまう。それも赤だけではなくて標識が一切無くなるんですね。いやー、でもこっちっぽいんだけどなーとか思いつつ歩いていくといきなり青い入り口が。青い入り口ってことは通り過ぎたってことか?って思って引き返してくると、そこで日本のテレビ局の人に「すいません、ちょっとお話お伺いしても良いですか?」とか捕まっちゃったんですね。普段ならネタで応じる(笑)んだけど、ちょっと急いでいたので「あ、すいません、ちゃんとチケットは持ってますよ。入り口が違うので下りてきただけですから(チケットが偽だったとかいうネタっぽいのとは違うのであしからず)」「あ、そうですか。チケットお持ちのようなのに下りてこられたのでおかしいなーと思ったんですが、それは良かったです(ウチラにとっちゃ残念だけどな)」という声と、声なき声を背中に聞きつつ、それを横で聞いていた怒れるお姉さんとさりげに同行しながら赤い入り口を目指すわけです。
途中怒れるお姉さんが警官に「赤はこっちですか?ほんとにこっち?」とか達者な英語で聞いてくださったんですが、どうも要領を得ない雰囲気だったので、さらに行った先のチケットピックアップな場所(そう!ここは最初に間違えて来ていた場所なのでした。本日三回目のお目見え(爆笑))の若いお兄さんに聞いてみると「赤はそっち。ラウンドロータリーに行ったらそこで確認してみて」というお答えでした。怒れるお姉さんは「ほんとかなあまったくもう」とまだお怒りだったんですが、あちきは正直ここに至ってようやくではありますがピンと来ましたよ(遅)。確かに、いかにも入場口が無いっぽい道、上り坂の道が途中一本だけあったんですね。かれの言うラウンドロータリーのあたりに。そこは違うかなーと思いながら通り過ぎてたんですが、そういうところに隠し道路があるんですねやはり(って隠れてるわけじゃないけどねw)。
で、大急ぎでそのポイントまで戻って、どうみてもスタジアムには通じていないっぽい住宅街を抜けると(柏スタジアムかよw)、ありましたよ入り口が。赤いのが。
道中一緒になった怒れるお姉さんとはそこで分かれ、人気もすっかり無くなった入り口を抜けると、ちょうど代表チームが整列してるところでした。しかもオーストラリア国歌はすでに演奏中。
こうしてあちきは、前から7列目で周りにはほとんど誰も居ないっていう席にトーゴ協会代表として(爆笑)着席したのでした。あ、いや、もちろん「着席」は国歌が終わってからでしたけどね(笑)。

ってかまーちゃんと事前に確認すりゃあ良かったよ。いろいろとね。まあこれもネタっちゃネタですけどねw。

ちなみに、怒れる綺麗なお姉さんは、たぶんこの方じゃないかなーって思っていたんですが、おそらくそうみたいですね。リンクした先のブログで愚痴っておられます。その節はお世話になりました。

いわゆるホスピタリティ

日本対オーストラリアの試合に入場するまでの顛末は書いたけど、そこでたまたま一緒に駆け足歩きした女性が、ドイツさいてーとおっしゃってました。道中話を聞かせていただいたところによれば、以下のような不満誘発事項が連発していたのだそうです。

  • 朝満員電車で揺られてきてプレスセンターで仕事してたんですが、パソコンを持ち込めない、という体験談を聞いたのでパソコンを預かってもらえないか聞いてみたら『ダメ』と言われました。まあでもこれはこれで仕方がないかも。
  • 観戦する場所がよくわからないので(ちなみに、チケットは赤青緑黄の四つのブロックに分けられていて、それぞれの入り口でしか入れない→これはまあ要らぬ衝突を避けるためでもあります)タクシーに乗って来たんだけど、あとあと考えてみるとどうも真逆な場所に横付けしやがったらしい。「下りて聞けばわかるよじゃーねー」的なその運ちゃんに喝!by大沢親分&張本さん
  • 仕方がないのでそこらじゅうのホストな人たちに聞きまくって場所を探しているんだけど、みんながみんな言うことがばらばらでよくわからん。なんでも地元ボランティアに応募した彼女の友人は「何ヶ月も前に応募して働く日まで決めて出したのになしのつぶて。当日行ってみたら『やあ、来たの?』とか言われたらしい。事前に何のブリーフィングも無く、ただ頭数揃えるみたいなノリらしいので、必然的に案内もできない状態らしい。→ベッケンバウアーに聞かせてやりたいぜ(苦笑)
  • そもそも、こんなことになる前にも24時間ネット使えるぜ、ってのを買ったんだけど、それって使い始めから?24時間経過したら消えちゃうの?1800円もするのに?24時間「消費」したらってのがふつーじゃないの?
  • そもそも、これだけ不案内な案内役が多いカイザースラウテルンなのに、初めての開催じゃないんですよ(!)。引き継ぎとかされてないんじゃないの?

まあ、これだけ酷い目に遭ってれば「さいてー」と言いたくもなりますよね(苦笑)。
彼女にとっては最初のタクシーの運ちゃんがターニングポイントだったわけですが、運ちゃん側の事情としては、赤入り口方面なんて人が一杯で入れるわけ無いじゃんとか、警察がルートいろいろ封鎖してるので到達できないとか、いろいろあったんだろうけどねえ。でも商売に差し障りがあると思ったのか面倒だったのか、そうした事情を言わない運ちゃんはそもそも許し難いですね。あちきとしては道中一人で焦って歩いているよりも、若くて綺麗なお姉さんと同行していろいろ裏事情なども教えてもらったので、むしろ得したって感じではありますが(爆笑)。

日本対オーストラリア


そんなこんなでようやくたどり着いたスタジアムだけど、スタジアムそのものは最高の雰囲気だった。フクアリを大きくしたような感じの気持ちが良いスタジアム。でも暑い。結局この暑さが、日本を苦しめた一因でもあったのかなあ。
肉体的圧力に当初から負けている感じだった。しかしこれはいなせる。ただ、それもパスワークが生きてこそでもあると思う。さすがに相手は老獪そのもののヒディンク、そう簡単にはやらせてもらえない。
日本のポイントは中村が作っているんだけど、この中村が暑さか体調のためか、動けていない。セルティックでのように動いてパスをもらう、パスを出して動く、ということができていないように見える。流動性、動きはチームの全員とはまではいかなくても、少なくとも攻めなら攻めにかかっているブロックの関与しているメンバーは動くべきであろう。それがなかなか動けない。それもこれもパスにミスが生じるからだ。もちろんこれは「ミスを生じさせられている」とも言える。
とにかくトップでボールをさばけない。もろに肉弾戦を仕掛けてくる感じ。それもそうだけど、緊張なのか暑さなのか、やはり日本は全体として動けていなかったと言うべき。
しかし、そういう中でもチャンスを作り出すあたりは、そこは日本もさすがと言えるのではないか。
序盤、拮抗しているうちにやや反則気味ながらも得点できたのは日本にとっては大きい。しかし、結局そのあとが続かなかったために、気持ちが守りに入ってしまってやられた、という気がする。あとが続かなかったのは、フォワードが弱体だったからだ。カウンターの形は作れているのに、シュートを打たない(あの横パスはねえだろ>高原)、打っても弱い。これじゃどう間違っても入らないよ。ゴールへのパスは良いとしてキーパーにパスしてちゃなあ。福西のシュートくらいのヤツを連発してやってプレッシャーをかけないと。ってかこれがイタリアなら3-0で勝ってるところだよ。こういうところでやはり久保の不在を感じてしまうなあ。今さら言っても仕方がないけどね。
オーストラリアは日本のプレッシャーに閉口してはいたものの、繋げるのはさすが。ビドゥカ強し。それにしてもなぜ「オーストラリアは暑さでバテる」なんていう根も葉もないウワサが出ているのだろう?中田英寿でさえ「体力的にきつい」というリーグで活躍している選手を多数抱えているのに。しかも物理的な圧力、それは単に身長だけではなくて、質量そのものに差があるのに。
とはいえ、これで極論に走ってジーコ解任などというあほらしいことを叫ぶつもりもない。事後でいくら言ってもせんのないことだが、あちきはオーストラリア戦が最も厳しい戦いだろうと予想していた。ただまあ、あの点差はちょっとやられすぎてしまった。1点が重いのがこういうリーグ戦だからなあ。
勝負はむしろクロアチア戦でしょう。かれらこそ暑ければバテる要素はある。ニコ・コバチが怪我だとなおさらのこと大きいかも。とはいえ、クロアチアも事前に言われているほどに守備が弱くはなさそうだ。中村があのザマを繰り返すようなら、中田を前に出して小野を後ろに入れる手もある。守備面では日本は最終ライン前のエリアの守り方をもう少し考えないと、キューウェルとか4番あたりにがんがん使われていたからなあ。
次の試合、あちきはなんだかわけのわからない協会の一員として観戦する予定である(笑)。