極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

浦和4-0鹿島

今日はスポーツ新聞的には「小野の試合」って感じだったと思うけど、その「小野の試合」を見て、小野に感じる物足りなさがわかった感じだなあ(笑)。
今日の小野は動けていたし、味方の奮闘を傍観している感じも前回よりは少なかったと思うですよ。まあそれにあの攻撃で見せるクオリティの高さといったら、こりゃもう絶品でしたよね。ああいうところはきっとやはり気分屋さんで(笑)、最初の入りのプレーで良いプレーできるとその試合のデキはすごくいい、ということになるんじゃないかなあ*1
でも結局小野が物足りないのは、負け試合を小野の力でひっくり返すことがほとんど無いってことなんだよねー。ジェフ戦のような負け試合こそ、小野がその力を発揮しないとジェフのペースを打破できないと思うんだけど、それができない。そういうところがフェイエノールトに長居しすぎた、という部分でもあるかなあ。小野が在籍した期間、縮退期に入っていたフェイエノールトは欧州の舞台になかなか出られなかった状況だったので、小野がやらなければ勝てない、という状況がほとんど無かったっすよね。だから「どうすれば自分のクオリティを勝利にもっともっと結びつけることができるのか」ってなことを学習できなかったんじゃないのかなあ。それは監督の腕ってことかも知れないけどね。
同じ物足りなさは、実は小笠原にも感じるんですよねー。小笠原の場合まだしも幸運なのは、主力としてプレーしてる期間の最初はチームがしょぼかったものの、ここ最近は優勝というものを賭けて戦ってきていたので、そこで学習する機会が小野よりは多くあったんだと思うんですよね。それでもやはり、「まだできる」って思うけど(笑)。
中田は一人で劣勢の試合を決めてきた、まあ決めないまでも拮抗させてきたっすよね。その体験と学習から、勝つためにはどうすべきかということをアタマにもカラダにもしっかし染みこませているので、いつでもそれを出すことができる*2。でも、小野と小笠原はまだそのノウハウを習得し得てない気がするなあ。
その「ノウハウ」は何かって?
小野にしろ小笠原にしろ、自分がこのチームの中で一番上手いことは自覚してると思うんだすよ。でも、その上手さで勝利に貢献する方法を自覚できていない、という感じかなー。貢献するには、とにかくたくさんボールに触ることだよねー。中村俊輔がある日突然w一皮剥けたのは、たくさん触るために動くようになったからだと思うんだけど。もっとその、動くことの重要性を自覚して、それを実践できたら、小野も小笠原もさらに一皮剥けると思うんだけどねえ。
っていうか小野がタックルを食らってちょっと痛んだところを見て、既視感を憶えたのはあちきだけではないんじゃないかなあ。あちきはシドニー予選のときにフィリピンの選手にやられたときをまざまざと思い出しましたよ。立ち止まってボールを処理しようとして、後ろからやられたパターン。あれは要するに、立ち止まってることが多い、あるいはその時間が長いから、じゃないかなあ。動きながらプレーすることがもっと多くなれば、ああいうタックルをそもそも食らうことも少なくなるんじゃないのかなあ?

*1:それでもまだ、今日のように活躍した試合であっても「もっとできる」と思うけどね

*2:中田の問題は、バランス重視になりがちな意識の中で、それを出す頻度がまだ足りない部分にあるんじゃないかなあ?