極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

技術力の評価

IPAフォーラム2007で討論してきた - 東大MOT学生の奮闘記
優秀なエンジニアは「入社時のスキルを問わない会社」には就職してはいけない
まっちゃさんとこで見かけた経由で人気エントリ?を読んでみたんだけど、SIerにすごいヤツが居るかっていうと、あっしの場合は何人か遭遇しましたねえ。でも問題は、そういう人たちが新人やら中途やらの採用で評価、とくにその人のスキルというか技術力の評価をしていない、ということじゃないかなあ。できる人って現場でかなりこき使われるから、評価とかする余力も無いし、SIerを標榜する大きな会社とかだと働き次第で売り上げが上下するくらいのシビアさも無いし*1、評価なんて厄介かつ面倒な作業には関わらないし、関わらせない。また、評価するにはそういう体系が必要だけど、それを作ることもさらに面倒だし、多忙だしでできない。で、結果としては評価できないから、「熱意」とか「コミュニケーション能力」とか、あとは「成績」とか「資格の数」とか、そういうところしか見なくなってしまう。
さらに技術力の評価ができない企業の場合、入社後もそういう観点から評価されないので、ブランドとか規模とか安定度とか、そういうのを見た優秀な人材が間違って迷い込んで(笑)きたとしても、すぐに出て行ってしまう。だからいつまで経っても技術力を評価できるようにならないんだよね。技術力ってかスキルって、同等以上のスキルが無ければちゃんと「評価」できないだろうしね。
あっしの場合僥倖というか、できるなーという人も諸事情あって抜けられなくなっちゃったとか、そういう感じで遭遇できただけなんでしょうね。うはー、もしかして死に体(笑)?>SIer

・・・いや、今は優秀な社内技術者を「面倒な」現場に引っ張り出さなくても評価できますよね。はてなじゃないけどその人のブログを読むとか、オープンな現場とかでどの開発にどうコミットしてどういう成果を出してるとか、そういうの調査すれば、コイツ使える、できるってのはサックリわかるんじゃないかなー?あるいは人ドリブンではなく、いろんなイベントや勉強会で良さそうな人材を引っ張るとかね。
ってか昔に比べると評価する材料多いから、優秀な人材に当たりつけるのってむしろ楽になったと思うんだけどなあ。もちろん問題はその後の採用だけどね(笑)。今どきの学生や人材は、特に優秀なひとなら会社の外形的なスペックだけで判断しないだろうしねえ。それ以外の売り、いわゆるやりがいとかスキルとかそういうのが無いとねー。

*1:シビアさがあれば積極的に採用にもコミットするでしょうしね