極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

ネット遮断

エジプト方面が大変なことになっていますが、とうとうネット遮断という手段にも出てきてしまいましたね。しかし、国として遮断すると人権問題やら言論の自由やら何やら、ある意味ややこしい話も絡んで来ますが、これが例えば一企業の話なら、「危険だからネット遮断しましたー(てへ。業務に支障はなかんべ?」とか言えちゃうわけですよね。むしろ最近は、サーバーだとかネットワークそのものというよりも、ごく普通のネットのユーザーを狙うような攻撃が増えてきているわけですから、それでなくても人件費厳しいセキュリティの運用管理、保持をやっとる部署では発狂寸前でしょうね。わけわかってないユーザーで、かつ組織的ヒエラルキーで上位に居る人とかはおまえクレーマーかってくらい理不尽でしょうし、まあそれでなくてもユーザーの「リテラシー」なるものにけっこう依存したような運用にしておきながら、違反検出できないとか、いろいろご苦労あるなあって思ったりするわけです。
そういう事情とか見聞きしてしまうと、いっそのことネット遮断したら?とか言いたくなっちゃいますね(笑)。言いませんが。
つまり、デマの暴走的拡散とか毀誉褒貶とか、アジテーションとか、ツイッター並の拡散速度と元気だったころの2ch並のネガティブパワー(除くヌクモリティ)、もしかしたら今暴走しているエジプトとかって、フェイスブックみたいなものが無防備に広まったことで、そういうネットの暴力性、暴走性に初めて接しちゃったりしたのかな、なんて思います。情報ろくに無いままの勝手な推測ですけどね。
現状のような混沌状態になってしまったあとでは、実際の暴動を鎮めるのにどれだけ効果があるかはわかりませんが。
しかし、直接民主主義のようなところに動こうとする流れと、現在の政治、政体とのせめぎ合いとその噴出は、おそらく今後も、いろんなところであるでしょうね。もしかしたら今回のことを教訓に、少しはソフトランディング的になるかもしれませんが。