極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

NSF2012のCTFパネルディスカッション

というわけで、本日はJNSAのNetwork Security Forum 2012で、CTFと人材育成についてパネルディスカッションしてきました。
Network Security Forum 2012(NSF2012)/NPO日本ネットワークセキュリティ協会
パネラーとして登壇して頂いたのは、
◇AVTOKYO/ sutegoma2
 寺島 崇幸(tessy) 氏
◇株式会社サイバーディフェンス研究所
 福森 大喜 氏
サイボウズ・ラボ株式会社
 竹迫 良範氏
◇ネットエージェント株式会社
 はせがわ ようすけ 氏
という方々です。ありがとうございます−。例によって無茶振りしまくりましたが、みなさんキャパが大きいので良いネタを返していただけたと思います。
世界各国で盛んに行われているIT技術やセキュリティ技術の知識、経験を駆使して戦うCapture The Flag。この紹介と、教育的効果、そして日本が世界で戦うために、ということについて議論してみました。
寺島さんと福森さんは日本代表と言っても良いようなチーム、sutegoma2の中核メンバーとして、これまでのハマった経験や、日本の抱える課題、そして世界の状況について語って頂き、竹迫さんにも昨年韓国でPOCに参加し、その中で行われたCTFとPOCのカンファレンスそのものについて、また、競技プログラミングやキャンプで行ったプログラミングコースの課題の話題などを紹介して頂きました。はせがわさんには変態的な問題の作り方とか(笑)をご紹介いただいたりしました。
そういったネタの中から、世界の中の日本という視点でみると、いつまでも年寄りががんばって(頑張らざるを得なくて)層が薄い、という日本の現状が浮き彫りになった感ありましたね。
また実際、DEFCON本選を戦った経験から、世界のデキるチームとはスピード感がまるっきり違うこと、サッカー的に言えばブラジルのように、一人で突破できる選手が多いほど言いという実感から、個人技の向上がまだまだ必要なことなどが福森さんから提示されてましたね。
他にも話題はたくさんありましたが、今話題のゲーム的コミュニケーションじゃありませんが、熱中させる装置としてのゲームというのは、教育的にも非常に有効であり、そういう仕組みを世の中としてもっと作っていくことが望ましい、みたいな落ち着きになったかな(笑)。なったっけ(笑)?
まーキャンプでもそのあたりはものすごく実感されるところでした。手を動かす、謎を解かせる、というのが非常に効果的であるというのは、短い時間で最大限の効果を得る、というところからかなり詰め込んだんだけど良いハマりっぷりを見せてもらえてましたしね。演習だけでなく、それを競技にするとさらにハマってくれるので、浮かれたついでに大会やろう!って思い立ったわけです(笑)。
最後に、このパネルのきっかけになったsutegoma2のJNSA受賞、おめでとうございますー>NPO日本ネットワークセキュリティ協会