そうそう、書店でちらっと見かけてちょっとびっくりしたんだけど、
- 作者: パトリックジュースキント,Patrick S¨uskind,池内紀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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なぜびっくりしたのかってぇと、この本まさか映画にできるとは思っていなかったりしたのですよ。
なぜならこの本の主人公は嗅覚の天才とでも言うべき人物なんだけど、「匂い」「香り」というものを映画でどう表現するのか、「まったりとしてしつこくなく、それでいて軽快」みたいな陳腐化した常套句に置き換えて、言葉で表現させてしまうのか、それともそれ以外の表現方法があるのか、そういうところを考えると、映像にできるような気がしないんですよね。いや、少なくともあちきが納得できるような映像には。
それに、ラストの有る意味凄絶なシーンをどう処理するのか、まあここは映画的文法に置き換えられるような気はしますけど、そういうところにも興味は尽きません。でもなー、落胆するのもヤだしなー。見たいけど見たくない、そんな感じ(笑)。
本そのものは超傑作と言って良いと思いますよ。あちきは天才の物語が好きだったりするわけですが、これまで読んだ天才の話の中でも一、二を争うおもしろさです。お勧めだっちゃ。