極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

本当の負の遺産って

経験値の少なさ、なんじゃないのかなあ。
高原、中村俊輔、中澤、川口(遠藤もこのグループになるのかなあ)あたりは、トルシエジーコも「経験」しているわけで。そういう意味では外国人の代表監督、しかもけっこう極端な上司に遭遇してるんだよね。
真剣試合の機会ってことで言えば、川口と楢崎はコパ・アメリカにも行ってるし。その他で言えばアジアカップ連覇も経験してるしね。ドイツワールドカップ予選も経験しているし、シドニーオリンピックアメリカとの死闘までの経験値もある。
その次の加地駒野あたりになると、ドイツ予選以降の経験値は持っているけど、仕えたのはジーコだけっちゃだけなんだよね。
その下ってアテネ世代になると思うんだけど、その世代は上司はずっと日本人だったし、残念ながらその日本人監督がアテネで成功体験をさせてあげられなかったってことで、シビアな真剣勝負の経験値がすごく少ないっすよね。
で、何が言いたいのかというと、高原とかのおなじみのメンバーって、おそらくわれわれサポーターの感覚に近くて、「ここでシュート!」とか「ここはドリブルで突っこむ!」とかいう判断に到る感じを共有できるんだよね。でも阿部や鈴木啓太の世代は、ここで打っておかないとヤバイ、みたいな感覚にまだ青さが見えるというか、経験値が足りないなあ、という印象をぬぐい去れないんだよなー。だから結局、チーム全員の感覚がまだ共有できていない感じというかね。
デカイ大会で勝ち抜くってのは、やっぱ意識がバラバラだと無理なんじゃないかなあ。…というのがアジア大会の反省かなあ。
あと、今回はやはり、闘莉王田中達也の不在が痛かったかなあ。アテネ世代でもかれらはそういう、同じ感覚を持っていたと思うんだけどな。