極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

東京ジャズ2010(夜の部)

夜の部。スネアドラムとベース、ピアノのトリオとかで活動しているオランダの異彩、ハン・ベニングのオープニングアクトがあった。スネアドラムなんだけど、何でも叩いてた(笑)。口にスティック入れてそのスティックを叩いたり、床や靴、いろんなものをカチカチコトコトやってて楽しかった。
そしてジョシュア・レッドマン。ホーンとベースとドラムという編成だったんだけど、テンションがずっと高くてノリが太くディープな感じのジャズだった。いやーこれ良かったよマジで。昼の部はどちらかと言えばライトな感じのする音楽が多かったけど、それと対照的な味わいだった。アドリブもらしさ全開で決めもかっこよかったなぁ。
あとこの編成の妙というか、渡辺香津美さんのトリオも空間に拡がる感じと緊迫感が良いブレンドだったけど、それと同じテイスト感じたなぁ。

コンパス

コンパス

ジョシュア・レッドマン

ジョシュア・レッドマン

そして個人的には(会場的にもw)一番楽しみだったTO CHI KA 2010。いやーこれマジで凄かったですよ。香津美師匠指キレまくってました。
名盤中の名盤、何度聴いたか知れぬあの曲この曲が山盛りで、最初Liquid FingersからCokumo Islandのメドレーだったんだけど、乗っけからマーカス・ミラー&オマー・ハキムの熱いリズムが炸裂してました。てゆかあの二人同じ高校なんだってねー(笑)。二人とも菜食主義者だし。んで80年のTOCHIKAツアーのとき、来られなくなったオリジナルドラマーのスティーブ・ジョーダンの代わりに無名だったオマー・ハキムを紹介したのはマーカス・ミラーだったんだそうで。この二人がほんと凄かった。途中Moboのハーフ・ブラッドをトリオでやったんだけど、久々に爆発的なオマー・ハキムを聴けて最高だったなや。
あとマイク・マイニエリも良かったなー。ステップスのときを彷彿とさせる熱いプレイがグッと来た。
んでやっぱり香津美師匠は何やらせても凄いなって思った。もうこの人のライブ100回以上聴いてると思うけど、いつ聴いても凄いわ。まーでもこのライブの師匠は一段と凄かった。ラスト(アンコールの前の(笑))のUnicornがものすごくかっこよかったなぁ。
結局この日TO CHI KAから6曲もやってくれたよ。途中バラッドメドレーでTO CHI KAとSayonara、アンコール曲がManhattan Flu Danceでした。あとジャズのスタンダード1曲やったかな。
いやー長生きするもんだわってマジ思ったライブでした。最後はスタンディングだったし、あの黄色ジャケに熱くなった往年のジャズ・フュージョン好き、ギター小僧が多数来てた気がしたよ。
Better Days レプリカ・コレクション-6 TO CHI KA(紙ジャケット仕様)

Better Days レプリカ・コレクション-6 TO CHI KA(紙ジャケット仕様)

MOBO

MOBO

最後はジャズ・クルセイダーズアメリカっぽいノリで「ショウ」って感じで楽しかった。
主にウェイン・ヘンダーソンがノリノリでMCしつつお馴染みナンバーを繰り出し続けて、安心して乗れる感じだった(笑)。ウイルトン・フェルダーが体調不良で来られなかったんだけど、その代わりのジェラルド・アルブライドがソウルフルなプレイを聴かせてくれたので大満足。ドラマーも良かったなあ。
ただ惜しむらくは、このジャズ・クルセイダーズのライブだけ音響がいまいちだったかなー。途中一度ハウっちゃったり、ドラムのタムタムの音がちゃんと拾えてなかったり(ハウの原因?)、ドラマーにとっては可哀想なライブだった。
ウー・ハー

ウー・ハー

まあでも、たまにはこうやって音楽漬けジャズ漬けになるのも良いなあ。良いライブでした。