極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

日本代表の進化

オランダ(オフト)→ブラジル(ファルカン)ときて、加茂→岡田、そのあとフランス(トルシエ)→ブラジル(ジーコ)→旧ユーゴ(オシム)と来てる監督人事。今度はイタリアってことで、そのある種定見の無さみたいなものが弱めだけど批判されている感じですね。ってかそもそもスペインじゃなかったのかと。そういうコメントも出てきてる。
でも、日本ってそもそも、いろんな文化のいいとこ取りってのがそれこそ「ポリシー」だったんじゃないかなあ?
イタリアの理詰めの守りの堅さと、スペインの精妙なパスワークでの崩しと、フランスの強さと、ブラジルのトリッキーさを併せ持てたら、世界最強じゃん(笑)。
他のところで言えば、日頃からJリーグで揉まれているおかげで、ぶっつけに近い形での大幅変更にも耐えられるような戦術的柔軟性も身についてきたし、さらにオシム氏のおかげでマルチロールに対応できるようにもなってきたし、岡田前監督が提唱した「体幹レーニング」のおかげで容易に当たり負けしなくなってきたし。先のW杯では科学的なコンディショニングのノウハウを採用して成果を上げたし、それ以前にも遠征時食事の調達調整や暑熱対策など、周辺ノウハウも蓄積してきた。90年代初頭、カズやラモスがアマチュア待遇からの改善を訴えてから20年でここまで来たわけだ。
さらに、日本人ならではの強みというものも見いだしつつあると思う。敏捷性、一歩の踏み出しの速さ、そんなものだよね。われわれが欧州人に勝てるのは。あとはブラジル人(というか南米)と、アフリカにどう勝つか。その方法論が見出せれば良い感じじゃないのかな。
もちろん、まだプレイの精妙さは足りないと感じる。これも、牧歌的なまでの大きなトラップをやってた時代からはかなり進化してはきたが、でもまだ、ここぞというところでぴったり止める、というのは特別な選手がよほどうまく行ったときにしか見られない。もちろん、世界でもそれを高い確率で現出されることが出来るチームは少ないんだけどね。でもだからこそ、ここは引き続き鍛え続けるべき、伸ばし続けるべき部分だよなあ。


なんてこった。日本の未来は十分すぎるほど明るいじゃないか(笑)。