極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

代表監督の指導力

われわれはすでにパパオシムを見ているから、どういう働きかけを行えば選手が伸びるのか知っているんだよね。
そもそも代表監督は、「代表に呼んで欲しい」という強烈なモチベーションありきではあるんだけど、「こういうプレイをしていると呼ばれる/呼ばれない」というところで働きかけることができる。代表の活動期間中に「君にはこういうプレイを望んでいる/望んでいない」と直接働きかけることができる。活動期以外にも出向いて働きかけることもできるし、レギュラーポジションをつかむまで呼ばずに(代表活動って何気に負担だからなあ)それに専念させることもできる。
逆に、上記したことを意識せずに呼んだり呼ばなかったり、方針が一定しなかったり(要求スペックがブレてるってことだよね)すると、選手はただ代表の負担だけを課せられて、自分のチームに対する関与も中途半端になってしまうだろうね。もちろんパパオシムのような指導力が無くても、育つヤツは育つと言えるでしょう。しかし、方針がはっきりしない代表監督の「働きかけ」というのは、時にその選手にとっては成長阻害要因になってしまうんじゃないかなあ。
・・・と、こう書いてきてこれまでの岡田監督に漠然と感じていた小さな不安について得心した。ジーコと比べると悪くはないけど、オシムに比べると岡田監督は成長を促すというところが物足りないかなあ。とはいえ、オシムの時と違うのは、現在は最終予選に直面している、というところで、これが大きいと思うんだけどね。