まずはシャドー81。もちろん今では軍事技術ってのはもっと突飛化してるけど、この物語のサスペンスってとにかくすごいですよ。仕掛けとか心理的トリック、そして特にラストがいいかもねえ。謎についての予備知識は極小で読んで欲しいので、「面白いよ」としか言わないけど(笑)。
そして超音速漂流。これも最高です。しかし、誤植とかがちょっと目立つ加筆訂正&改訳版より、古本屋に行けばたくさん見つかる旧版の方が良いかも。新刊も出てからけっこう経つので、誤植とか無くなってるかなあ?
話はもうね、なんていうかですね、これぞサスペンス小説!というものですね。この手の小説は、どこまで読者に「ぇー、これ終わりどうなるのー?」と思わせておけるか、というのが勝負なんだけど、結末までスリルの連続が続きます。この小説が登場したあたりって、航空パニックものが市場に定着して久しかったころで、だいたいこうなってああなってそうなるなー、というパターンがすり込まれていた体で読んだところが!もーぶっ飛びましたよ。
最後に最近話題作二連発でファンを狂喜させてる山田正紀の謀殺の翼747。上記の二冊を読んだら、航空サスペンス的にはけっこうすれっからし度が増すんですが、そんなあなたをも見事にひっくり返す隠れた傑作。とにかくですね、この話は発想の転換というか、アイディアが素晴らしいですね。っていうか山田正紀はまだまだ傑作たくさんなんですけどね。最近作はまだ積ん読状態ですが、早く読みたいよー。
おまけにWebブラウザではないファイアフォックスシリーズ。クリント・イーストウッド主演で映画にもなってるですね。