極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

コンサルテーションの成果と成果主義

京都御所

ISMS認証を取得したい!ってことでコンサルテーションとかしていると、どうしてもルールと現実、そして仕事の効率とのせめぎ合いになるんですよね。そこでどうやって折り合いをつけるか、そしてちゃんとリスクを低減して管理するか、というところが、ある意味コンサルテーションの醍醐味*1でもあるし、腕の見せ所でもあると思うんですけどねえ。でもその一方で、成果主義ってのがあってですね、コンサルも例えば時間(=費用)対効果で測られてしまうと、顧客満足度を上げるために時間をかける、ということができにくくなったりもしますよね。時間対効果的にしか部下の動作を見ていない上司だったりすると、「いつまでかかってんだ?」とか詰問されかねない。下手すると、適当に切り上げてテンプレをコピペ1.0wして一丁上がり、というのをたくさんこなした方が、成果を上げている、ということになる。
もちろん、お客さんに満足度シートなんてのを書いてもらって、その結果も「成果」に加味する、ということでフォローしてたりする仕組みもあるんだけど、往々にして効率面での成果の方が重視されがちだったりしますよね。「時間かければそりゃ満足度上がるのはあたりまえだ」とか言いつつ。
コンサルテーションでの成果ってのは効率だけでなく、顧客満足度も大きく加味する、と強調しないとあかんのかなー、なんて思いますね。
で、これは何もコンサルに限ったことではなくて、システムを作るとか、プログラムを書くとかってのも同じようなことが言えそうですね。効率という尺度だけでなく、クオリティの評価が必要っていうかねえ。システムやプログラムのクオリティの評価って難しそうだけど、でも評価をできる人は居ますよね。評価軸をすべて一般化することは難しそうではあるけどね。でもそういう評価がちゃんとなされることがわかっているなら、その職場は楽しそうなんだけどなあ。勉強しがいもあるしね。
あと、あいつは頼りになる、っていうのを仲間や同僚に評価させるというのも手かも知れませんね。上司からは見えない評価てのもそこで抽出できるしねえ。
そういう成果主義能力主義なら、うまくいくんじゃないかなあ。そら言ってるほど単純ではない、とは思うけど。

*1:とかいうと偉そうだけどw