極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

ドーハの悲劇

10周年だったんですよね。もう10年も前なのかあ。
茫然と見送る松永の眼前(そう見えた)を、緩いボールがゴールへ吸い込まれていく、妙にスローなシーン。あの衝撃。
実はあの試合、家で今は嫁いで居ない妹、そして弟と深夜テレビにかじりついて見ていました。ハーフタイムに入ってリードをしている、この状況に妹も弟も浮き立ち、落ち着かない様子でした。「えー、このままだとアメリカだよねー」「ワールドカップとうとう出るのー」などとそわそわ言い募るし。
しかし、生来のへそ曲がりで、かつサッカーをその二人よりは前から見つめてきたあちきは「このままですんなり終わらない。終わるわけがない。こういうときこそ、浮かれているとサッカーの神様に奈落に突き落とされるよ」と、二人を冷やそうとしたんです。結果としてその予言が当たってしまったことはとても残念でしたけど、でもあちきは、ロスタイムのあの悪夢のゴールのあと、うわごとのように「これがサッカーなんだよ。」と言いつづけていました。あちきもやはり平常心ではなかったということですね。
しかし、あの出来事のおかげで、サッカーというものを思い知った、と思っていたのに、日本のサポーターはその4年後にまたナイーブに一喜一憂を過激に繰り返してましたね(苦笑)。